人間力の解説がなぜ我々の心を荒ませるのか真剣に考えた
NHKBS1でのW杯の再放送を見ている。
結構見逃したカードが多かったので、ちょうどいい機会なのだが、それにしても山本”人間力”昌邦の解説がU-zhaai。
あまりにうざくて内容が入ってこない。
こういう事言うと、音を消せとか有料チャンネルに入れとか言われるもんだが、それはごめんだ。
音を消すのはあまりにも無味乾燥だし、人間力のせいで音を消さなきゃいけないなんて腹立たしい。
それにおまえ、俺はあれだぞ。
NHKに料金を、それも衛星料金まで律儀に払ってんだぞ。
正当に放送を楽しむ権利があるはずだし、それにサッカーのためにこれ以上金を使えるか。
そんな金があれば、一枚でも多くCDを買う。
という事でNHKに要望のメールを書いた。
いつもサッカー中継楽しく拝見しています。
ただし純粋に「楽しく」と言えない点があります。
それは解説者です。
はっきり申し上げて、山本昌邦氏による解説は試合の興を著しく削ぐもので、ぜひとも改善をお願いしたいのです。
具体的に申し上げます。
大きく三つの点があります。
第一に同じ語句の繰り返しが多過ぎる事です。
例を挙げると、したたか、かけひき、勝者のメンタリティー、ワールドクラス、等々です。
もはや口癖などと言えるレベルではありません。
同じ語句を何度も繰り返されるといい加減うんざりします。
第二に、内容が抽象的な事です。
「したたか」や「かけひき」が各場面でそれぞれ何を指すかが曖昧な事が多いため、何をもってして「したたか」としていて、どんな「かけひき」が行われていたのかよくわかりません。
第三に内容が卑小な事です。
「したたか」や「かけひき」などはあまりにも頻繁に使われ、ほとんど全ての行動(プレーだけでなく、ちょっとした言動含め)がこの点に収斂されてしまいます。
またW杯の決勝では「勝者のメンタリティー」を連呼していましたが、「勝者のメンタリティー」などという言葉は「このチームは勝つから勝ちます」と言っているようなもので、その辺のおっちゃんでも言えます。
恐らくそう言った小さな事の積み重ねが、山本氏が直に肌で味わった「日本と世界との差」なのでしょうが、たとえそれが真理であっても、わざわざ「解説者」が言う程の事ではないと思うのです。
あとこれは比較的些細な事ですが、何かを褒める時「スピード・・・、判断・・・、フィジカル・・・、ワールドクラスですね」と要素を列挙するというパターンが常套化しています。
しかしその要素がぱっと思いつかないのか、次の語句がなかなか出てきません。
そんな無理して捻り出さなくても良いんじゃないでしょうか。
そうこう言ってる内にもう次のシーンに移っています。
まとめになりますが、たまに山本氏はこれがサッカーの醍醐味みたいな事を言いますが、山本氏の解説からはサッカーの醍醐味を全く感じません。
私の感じる醍醐味がなんなのかはまだ整理できていないので、具体的には申し上げられませんが、この点の隔たりが「我々」を辟易させる根本的な原因なのではないでしょうか。
ついでなので、名良橋晃氏についても書きます。
こちらは至って単純で、滑舌が悪くて、何を言っているのか聞き取りづらいです。
W杯のイタリア対ニュージーランド戦では声がやたらと大きく、その結果声が枯れてと、酷いものでした。
もっとも仮に聞き取りやすく喋っても、起きた事象をトレースしているだけなので、どっちにしても問題外ですが。
本来、解説者は視聴者の理解を助ける事でより試合を楽しめるようにするべきだと思います。
必ずしもこれができている人ばかりではないと思いますが、それどころか両氏においてはその存在がマイナスに働いています。
何卒ご対応をお願いいたします。
書いたった。
よっしゃ送るぞ、と思ってNHKのHPを見たら、メールフォームがあって、もしやと思ったら「400字以内」とか書いてあった。
無理、こんだけ気合い入れて書いた文章をまとめるのとか無理。
腹が立ったので、「山本と名良橋は死たたか」とだけ書いて送った。
きっと担当者は俺の気持ちを汲み取ってくれるに違いない。